
2025年7月20日に実施される第27回参議院議員通常選挙は、日本の政治にとって極めて重要な節目となっています。
2024年9月に自民党総裁選を制した石破茂氏が首相に就任した後、10月の衆議院解散総選挙で自民党は下野。少数与党政権として予算や法案の通過に苦慮しています。参院選はこの「内閣の正当性」を問う試金石となります 。
自民・公明連立は、2022年選挙で75議席を獲得したものの、今回の目標は「改選124議席のうち50議席を取って全体の125超を維持」 。しかし、朝日や時事の情勢調査では「過半数維持が厳しい」との分析が相次ぎ、単独過半数割れのリスクが高まっています。
また地方と都市部の一票の重さの差は、1952年以来の大きな問題です。2016年の改定では鳥取・島根のような過疎県の合区が実施されましたが、その補正効果は限定的です 。
2025年参院選は単なる「半数改選」の枠を超え、国政運営の安定性と政策の実現性を占う重要な選挙です。結果次第では、今後の政治構造、国会のあり方、そして私たちの生活に直結する政策の方向性が大きく変わる可能性を秘めています。
全国でスタートした選挙戦は「生活者目線」の物価高・家計支援が軸。石破内閣も対策を打ち出していますが、支持率低下(特にコメ価格の高騰を受けて)に歯止めはかかっていません 。
ひとりひとりの1票が、国政の舵取りを左右する大きな力を持ちます。日本の未来を決めるこの参院選、ぜひ投票所へ足を運びましょう。