
今日、本屋でミシュランガイドを見つけた。レストランの格付けをする本で、発売当初は完売する程の売れ行きだったそうだ。ミシュランて言うとフランスのタイヤメーカーで、ドライブライフを満喫するためにホテルなどの評価をした本が始まりだとか。元はタイヤ屋さんなんですね。
格付けといえば、あのサブプライムローンを組み込んだ債券をいい加減に評価した格付け会社のせいで、大変な信用収縮が起きており、今、尚世界中の銀行や政府を脅かせている。格付けというものを使うこと自体が、自分でそれを評価せずに他人の評価を鵜呑みにするという安易な行為だから、当然、安易なことをしてしまったしっぺ返しを受けることになる。さらに、実態よりも格付けを信用する人が増えると、格付けする側は必ずそこに、賄賂や利権が絡む。そしていい加減な格付けや不正が生まれる。その格付けをする側をさらに格付けする人は、もういないからやりたい放題。他人の評価を鵜呑みにする事が、とんでもないリスクを背負うことだと知る必要がある。
料理は、地域や人によって好みが大きく違う。毎日、同じものを食べている家族でさえ好みは違う。年齢や生活環境で、好みも大きく変化するし、体調によっても違ってくる。それを、遠く離れた、食文化や味覚も違う外国人が評価しているものが、日本人にとって価値があるとは到底思えない。そんなガイドブックをありがたがるようでは、日本の食文化も地に落ちたもんです。他人の評価などというものは、元来、曖昧でいい加減なモノだと考えたほうが懸命です。自分にとって大切なものは、他人の評価を求めるのではなく、自分五感で確かめ、自分自身で判断すべきだと思う。誰が何と言おうが関係なく、自分自身がどう思うか、どう感じるかが、一番大切なことです。真実は他人の声ではなく、己自身の中にある。内なる本当の声に耳を傾ける事が、真実を知る方法だと思う。
他人に評価を求め、それに振り回されるような愚かなことはもう止め・・・